「大手企業や役所で使われたリース終了パソコン」その広告、本当にお得?
「大手企業や市町村などの役所で使用されていたリース終了パソコンを、オフィス付きで台数限定販売!協賛:マイクロソフト、地元〇〇大手企業。」
こんなチラシを見たことはありませんか?
熊本では、熊本日日新聞の折り込みチラシなどで、こういった広告が定期的に入ることがあります。販売会場としては、よく熊本流通団地の流通情報会館などが使われているようです。
でも、ちょっと待ってください!
この広告を出しているのは、全国を転々としている外国人経営の会社で、熊本の地元企業ではありません。
今回は、こういったパソコンに潜む「落とし穴」についてお話しします。
リース終了パソコンの特徴は?
この販売会で売られているパソコンは、主にNEC・富士通・東芝の法人向けノートパソコンが多いです。特徴としては:
- 「オフィス付き」でも要注意!
インストールされているオフィスは、マイクロソフト製ではなく、キングソフトなどの互換ソフトであることがほとんどです。エクセルやワードと似ていますが、操作感が違ったり、互換性が十分でない場合があります。 - 一番の問題はハードディスク(HDD)!
実は、ハードディスクがリース終了時の中古のまま販売されているケースが多いのです。
ハードディスクが中古のままだと、何が問題?
パソコンで最も大事な部品はハードディスク(HDD)です。ここにパソコンのすべてのデータが保存されます。ところが、リース終了のパソコンは:
- 使用時間が1万時間以上の古いHDDが入っていることが多いです。
(1万時間=1日8時間使う場合、約3年半の使用時間です) - 古いHDDは劣化しているため:
✅ 動作が遅い
✅ フリーズしやすい
✅ 1年以内に壊れるリスクが高い
つまり、せっかく安く買っても、すぐに動かなくなる可能性があります。
スペック表記にだまされないで!
例えば、こんな表示を見かけませんか?
「Windows10搭載・Core i3・メモリ4GB・160GB」
これだけを見ると、パソコンが詳しくない方は「性能が良さそう!」と思うかもしれません。でも、この「160GB」という容量に注意が必要です。
- 160GBはSSDではなく、中古のHDDである可能性が高いです。
- 今の時代、160GBであればSSDが普通ですが、古いHDDを再利用している場合があります。
**「SSDだと思って買ったのに、実は遅いHDDだった…」**というトラブルがよく起きます。
結論:リース終了パソコンを買うならここをチェック!
- ハードディスクはSSDか?(HDDならSSDへの交換を検討)
- オフィスはマイクロソフト純正か?(互換ソフトなら使い勝手を確認)
- 販売会社は信頼できる地元業者か?
リース終了パソコンは、きちんと整備されたものならコスパが良く、長く使える場合もあります。ただし、知らずに買うと損をしてしまう可能性があるので注意が必要です。
熊本市南区の当店では、パソコンの診断やSSDへの交換なども行っています。
「買ったばかりの中古パソコンが遅い」「このパソコン大丈夫?」と思ったら、お気軽にご相談ください!
安心して長く使えるパソコンライフをお手伝いします! 😊💻