熱暴走でPCが終了してしまう症状

2-3年前に修理でお世話になったお客様から連絡がありました。

ネットとか軽く動かすのは大丈夫だけど、ドラクエなどゲームを起動すると、ブツッと切れてしまうとのことです。

パソコンを起動しても異音はしません。冷却ファンが軽くカラカラ鳴っている程度です。お客様もいろいろ確認されていましたが、この症状は熱暴走が原因です。

ただ、ホコリが原因なのか、ハードが原因なのかは分解してみないとわかりません。

分解してみました。

この機種はソニーのVPC218Jという型で一体型パソコンです。コンパクトなのですが、分解が難しいタイプです。基盤をみてみると、冷却ファンは一箇所。CPUの熱をひろってファンで冷やし、熱を外部に排気する仕組みですね。

タバコを吸われるお客様で、ヤニが原因でこびりついている感じです。分解後、ブラシやエアで丁重に汚れを取り除きます。

CPUの熱を吸い、ファンで冷やし、外に出す。この単純な作業が出来ないとCPUは熱暴走を起こしてしまいます。

原因発見。

CPUの熱を外部に排気する出口がホコリで閉まっていました。熱を冷却ファンの方向へ流せないので、これじゃ暴走します。サクッと、エアでクリーニング。

これで熱の廃棄は正常に戻るはず。

CPUに塗る熱伝導グリスもカサカサだったので、拭き取った後、塗り直します。塗りすぎてもだめ、少なくてもだめ。均等に薄く塗り直します。元に組み直しました。

これでこれから4-5年間は夏の猛暑にも耐えるでしょう