※この記事は2022年に書いたものを、2026年4月にリライトしました。
「メモリが足らないから遅いんですよね?」と飛び込みで来店されるお客様がいます。30代くらいの男女に多いパターンです。
結論から言います。メモリが本当に足らなくて遅かったパソコンは、当店への来店では一件もありません。実際の原因はHDDの劣化、OSの故障、アプリの不具合のどれかです。毎回そうです。
なぜ「メモリ不足」と思い込むのか
Yahoo知恵袋の質問マスターや価格.comの書き込みで「メモリが足らないから遅い」という情報が広まっているからです。事象評論家と呼ばせてもらいますが、実際に現場で修理をしたことがない人が憶測で書いた情報が、検索上位に出てきます。それを読んだ方が「メモリが原因だ」と確信して来店されます。
残念ながらその情報は現場では通用しません。
メモリ不足の警告が出てもメモリが原因ではない理由
OSはメモリをあるだけ使おうとする仕組みになっています。16GBあれば16GB使うし、4GBしかなければ4GBでやりくりします。16GBあるのに4GBだけ使って残りを温存するという賢い使い方はしません。
つまり32GBに増設しても、OSは32GB全部使おうとします。その結果「メモリ不足です」という警告が出ることがあります。メモリを増やしても警告は消えません。原因がメモリではないからです。警告の正体はOSが処理しきれずに出すエラーで、メモリの量とは別の問題です。
解決方法はOSの修復か初期化です
メモリ不足の警告が出た場合の確認順序は以下の通りです。まず再起動する。次にHDDやSSDの状態を確認する。それでも改善しなければOSの修復か初期化を行う。外付けHDDを常時つないでいる場合は外して確認する。この順番で対処すれば、ほとんどのケースで解決します。
メモリを増設する必要があるのは、本当にメモリが少ない場合、具体的には2GBや4GBしか積んでいないパソコンに限られます。8GB以上あれば、メモリ不足が原因で遅いというケースはほぼありません。
昭和の感覚を令和に持ち込まないでほしい
昔は本当にメモリが少なくて、増設すると驚くほど速くなった時代がありました。HDDの容量も同じです。「増やせば速くなる」という体験が強烈に記憶に残っている方が、令和の今でも同じだと思っているのです。
時代が変わりました。今のパソコンが遅い原因は別のところにあります。メモリ増設の前に一度ご相談ください。パソコン本舗で診断します。

