もう10年ちょっとでリタイアを考えている身としては、正直、自分の生活が政治で大きく変わるとは思っていません。
会社(パソコン本舗)は、銀行からの借り入れもなく、どこかに依存して働いているわけでもありません。役所との取引もなく、世の中の制度が変わっても、仕事や生活に影響が出ることはほとんどありません。
プライベートも、コンビニに行かない、現金も使わない、そんな生活です。物価が上がったとか、法律が変わったとか、ニュースを見ても実感がわかないことの方が多いのが本音です。
だから、政治の動きに興味がないと言えば、それまでです。
日経平均がどうなっているかなんて、もう10年以上気にしたこともありません。
でも今回、投票に行きました。
特に理由を言うなら、やっぱり自分の子どもたちのことが頭をよぎったからです。
自分の今の生活はほぼ完結していて、世の中がどうなってもあまり影響はない。
でも、これから社会に出ていく子どもたちは、制度や仕組みの中で選択をしていかなければならない。
そう考えると、「自分にできることを、今のうちに少しでもやっておこうかな」という気持ちが湧いてきました。
何かが大きく変わるわけではないかもしれないし、自分の一票で何が変わるのか分からない。
それでも、自分の中で納得できるように、動いておきたかっただけです。
誰かに影響を与えたいとか、考えを共有してほしいとか、そういう気持ちはありません。
ただ、自分はこう思ったし、こう行動した――それだけの話です。
投票というのは、時々ちょっと面倒に感じることもあります。
でも今回は、自分の中でスッと決まった。
むしろ、こんなふうに静かに、自分の判断で行動できるのが「今の日本のいいところ」なのかもしれません。





















