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買い換えるか修理するか。XPのミニノート

シルバー色ノートパソコン つぶやき

今回はAtomミニブックのさきがけとなったXP仕様のEeePCの修理依頼がありました。依頼主は高校生の子供さんで、特に仕事や大学のレポートに使うわけではなく、自宅でインターネットを利用する程度とのことです。

一般的に、OSがWindows XPだとセキュリティの問題が大きく、現在の業者さんでは修理を断り、新しいパソコンへの買い換えを推奨することが多いです。しかし、高校生の利用者の立場を考えると、仕事で使用しない場合や、単にインターネット閲覧やゲームをするだけであれば、XPでも問題ないと感じることもあります。社会人がXPをビジネスで使うのはセキュリティ的にもマナー的にも避けるべきですが、今回のようなケースではそこまで気にする必要がないかもしれません。

実際、親御さんもXPに対して詳しくないことが多く、「XPってそんなにだめなの?」と質問されることもあります。このようなケースでは、使用用途や環境を考慮して修理するか、買い換えるかを慎重に判断する必要があります。

今回は、依頼主の親御さんとお子さんに詳細なヒアリングを行った結果、既にセキュリティソフトは導入済みで、メールなどのリスクの高い用途には使用しないとのことでした。そのため、可能であればXPでも修理して使う方針で進めることになりました。幸い、ハードウェアに大きな問題がなければ、修理費用は1万円以内で済むこともあり、その場合は修理して引き続き使用することを提案しました。

しかし、診断の結果、ハードディスク(HDD)が故障していることが判明しました。今回はハードディスクのデータを救出することが主な作業となり、約4時間かけて半分程度のデータを復旧できましたが、修理は行わず、新品のパソコンに買い換えることを提案しました。

最終的に、新しいパソコンを購入していただき、救出したデータをそのパソコンに復元して作業完了となりました。費用対効果を考えると、今回のようにハードディスクの修理費用が高額になる場合、新しいパソコンへの買い換えが最善の選択となることが多いです。

XPのパソコンでも、使用目的や利用環境によっては修理する価値がある場合もありますが、ハードウェアの状態やセキュリティリスクを十分に考慮して判断することが大切です。今回のケースでは、データ復旧のみで済みましたが、買い換えを選んだことで、今後も安心してパソコンを使用できる環境が整いました。