本記事では、私が長年使ってきたXiaomiスマートフォンをやめ、Google Pixelへ乗り換えた理由をまとめています。性能や価格ではなく、「情報を扱う仕事として、どの国の製品を使うか」という視点で判断した経緯を、分かりやすく解説します。
Xiaomiのスマートフォンを卒業しました。
思えば、Mi Note 10 Proが日本に登場した頃から数台乗り継ぎ、最後はPOCO F6 Proまで使ってきました。どれも値段以上の品質で、性能面でも日常利用で不満を感じたことは一度もありません。それでも今回手放したのは、単純に「中国メーカーだから嫌だ」という感情だけではなく、私の職業柄どうしても避けられない“情報機器としてのリスク”を意識するようになったからです。
私は仕事でも私生活でも多くの製品を中国から購入しています。工具も、電子部品も、アクセサリー類も、今の生活は中国製品なしでは成り立ちません。ただ、スマートフォンやパソコンのように「個人情報や業務データを扱う機器」だけは、慎重に選んだほうが良いと強く感じるようになりました。
特に私はパソコン修理という仕事柄、お客様の大切なデータを扱います。万が一にも疑念を持たれるような選択は避けたい——そう考えるようになり、Xiaomiから離れる決断に至りました。
では次はどうするのか。iPhoneに戻る選択肢もありますが、これも以前から書いている通り、私はiPhoneが好きではありません。便利すぎる分、自分で工夫する余地が少なく、どうしても“考える力を奪われる感覚”があるのです。
そこで検討の末、Google Pixelを選びました。理由はシンプルで、「Androidの自由度があること」「セキュリティ更新が安定していること」、そしてアメリカ企業であるという点です。もちろん、どの国のメーカーでも絶対に安全と言い切れるわけではありません。しかし、私の用途と価値観を踏まえると、Pixelが最も納得できる選択でした。今回は型落ちの Pixel 8 を購入し、必要十分な性能と使い心地に満足しています。
日本国内では、自治体がLenovo(レノボ)のパソコンを大量導入していたり、Xiaomiが世界的に人気を伸ばしていたりと、「中国メーカーをどう位置づけるか」は個人でも考える時代になりました。もちろん、誰にでも同じ選択が正しいわけではありません。ただ、小さな個人事業者である私自身が“どの国の製品を仕事道具として使うか”を意識することは、これからますます重要になると感じています。
スマートフォンは生活の中心にある道具です。値段や性能だけでなく、「安心して使い続けられるか」という視点も、これからは大切なのだと思います。




















