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インターネットを見なくなって、仕事が楽になった話

ネットとAIつぶやき

熊本でパソコン修理の仕事をしています。
この仕事をしている以上、インターネットがなければ何もできません。
仕様の確認、部品の手配、情報収集。毎日使っています。

それでも、ここ1〜2年、ずっと引っかかっていたことがありました。

インターネットを見る時間は増えているのに、
仕事が楽になっていない。

むしろ、判断が遅くなっている。
そんな感覚です。


夜のモニター選びで、何も決まらなかった話

ある日の夜、少し時間が空きました。
仕事用のモニターを買い替えようと思ったんです。

条件は単純でした。

  • 27インチくらい
  • 事務作業が中心
  • 予算は3万円前後
  • 派手な機能はいらない

職業柄、知識はあります。
正直、この時点で「もう買える状態」でした。

ところが、念のためと思って検索しました。

「27インチ モニター おすすめ」
「失敗しない モニター選び」
「プロが選ぶ最強モニター」

そこから先は、よくある流れです。

IPSがどうだ、
HDRは必要だ、
リフレッシュレートは何Hzが正解だ。

気づけばタブは10個以上。
時間は1時間以上。

結果どうなったか。

何も買わずに、その日は終了。

知識は増えました。
でも、判断は一歩も進んでいません。


現場では、もっと分かりやすく起きている

これは修理の現場では日常です。

お客さまが来店されて、よくこう言われます。

「ネットで色々調べたんですけど……
正直、もう分からなくなってしまって」

話を聞くと、

  • CPUの世代は知っている
  • メモリ容量も把握している
  • SSDとHDDの違いも分かっている

情報は十分あります。

でも、最後に必ず出てくる質問はこれです。

「で、これって
直した方がいいんですか?
それとも買い替えですか?」

ここで分かります。

お客さんが欲しかったのは、
情報を集めることではありません。

取捨選択された結論です。


私も、同じことをやっていた

ある時、気づきました。

これ、
自分もまったく同じ状態になっている
と。

私は情報が欲しいわけではありませんでした。
詳しくなりたいわけでもありませんでした。

欲しかったのは、
判断できる形に整理された答え
です。

問題は、
インターネットには
「情報」は山ほどあるのに、
取捨選択をしてくれる存在がいない
という点でした。


検索をやめて、AIに取捨選択させるようにした

そこでやり方を変えました。

インターネットで探すのをやめて、
AIに条件を渡して、取捨選択させる。

検索ワードは打ちません。
比較記事も読みません。
ランキングも見ません。

その代わり、こう伝えます。

「27インチ、事務作業中心、3万円前後。
余計な機能はいらない。
選択肢を2〜3個に絞ってほしい」

すると返ってくるのは、

  • 前提を整理した答え
  • 不要なものを省いた選択肢
  • 判断に必要な要点だけ

あとは、選ぶだけ。

自分で情報を集める工程が、丸ごと消えました。


インターネットは「裏取り」に使うもの

誤解してほしくないのですが、
インターネットを否定しているわけではありません。

メーカー公式
仕様書
価格の最終確認

こういった事実の裏取りは、今でも普通に見ます。

ただし役割が変わりました。

  • 探す場所 → ❌
  • 比較する場所 → ❌
  • 判断する場所 → ❌

確認する場所 → ⭕

主導権は、人間ではなくAI側に渡しています。


最後に

最近、お客さんに説明するとき、
こんなことを言うようになりました。

「ネットで調べすぎると、
パソコンより人間のほうが先にフリーズしますよ」

だいたい、ここで笑われます。

でも、そのあとにこう続けます。

「だから今日は、
一緒に調べません。
私が整理して、結論を出します」

そう言うと、
みなさん、はっきり安心した顔をされます。

考えてみれば、
私の仕事も同じです。

部品を全部並べるのではなく、
要るものと要らないものを分けて、
結論まで持っていく。

今はそれを、
インターネット相手にも
AIにやらせているだけ。

インターネットを見るのをやめた、
というより、

「検索」をやめて、
「取捨選択」を外注した。

それだけで、
仕事はずいぶん楽になりました。

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