ワープロの故障ベスト4

ワープロ本体の画像ワープロ

今年は熊本市の地方紙、熊本日日新聞にワープロの広告を何度か掲載させて頂きました。

ワープロに関する記事をブログで書いたとしても、ワープロを現役でご利用されている高齢者のお客様で、インターネットを使いこなされ、この記事にたどり着く方はごくごく少数だとは思うのですが、全国各地で、当店のようにワープロの修理を営まれている同業者さん方は目にするかもしれません。

ご存知な情報かもしれませんが、もしかしたらお役に立てるかもしれないので、情報を書いておきたいと思います。

今年、ワープロの修理を承って、一番故障が多かったのは、画面の故障です。ワープロの多くはDSTNという表示方式が採用されているのですが、この液晶は劣化すると、縁が黒くなったり、変色して焼き付いたような状態になってしまい、見えなくなります。液晶パネルの部品の調達は中古になりますが、現在は潤沢に入手が可能ですので、承った修理はすべて直しました。

2番めに多かったのは、フロッピードライブの故障です。ほとんどの故障の原因は、ローラーを回転されるゴムベルトが経年劣化で切れてしまい、回転できなくなることでした。ですので、ベルトを交換すれば直ります。部品の確保には時間がかかる場合がありますが、この不具合もすべて直しました。

3番めは、印刷が出来ない。文字がかすれたり、文字の半分しか表示されないなどです。ワープロはインクジェット式のパソコン用ワープロとは違い、印刷ができないときは本体の基盤に問題があるときが多く、基盤交換の修理になってしまいます。たまに感熱紙で印刷ができる熱転写部分が悪いときもありましたが、この故障は、基盤が入手できない場合があり、何件かは修理が完了できませんでした。

最後の4番目はキーボードの故障です。パソコンだと、キーボードの修理は比較的多いのですが、ワープロに関しては、キーボードの故障はほとんど、ありませんでした。1件だけでした。故障というか、【かな入力】と【ローマ字入力】の切り替えをご存知でないお客様が「故障した!」と勘違いするご依頼は10件ほどありました笑

熊本の私のお店にご来店いただいたお客様のデータになりますがご利用されているワープロは一番人気と思っていたシャープの書院シリーズよりもパナソニックのスララが人気があり、カシオがその次に多かったです。他県はどうなんでしょうか?

ワープロの修理を依頼するたびに、Windowsのワープロバージョンが登場すればいいのになと思ってしまいます。電源入れて、文章作成を選んで、完了後は印刷、保存するならフロッピー。これだけでいいOSがあれば喜ぶ人は多いと思いませんか?

@nyer_san

>PC-8801用ワープロ

辞書を盗用された会社は、熊本だったなぁ。

このワープロを動かしていたOSだったか、OS上のユーティリティにバグあったんだよな。報告したら修正版送ってきた。

— にゃあさん (@nyer_san) 2016年5月18日