10年間工場で働いたパソコンのホコリを吹き飛ばしたら、全部直った話
「最近シャットダウンを繰り返すんだよね。使ってる途中で急に落ちる」
工場で10年間使い続けたデスクトップパソコンを持ち込んでくれた。
起動してみると、確かに不安定だ。しばらく使っているとシャットダウンする。再起動するとまた動く。でもまた落ちる。熱暴走の典型的な症状だ。
ケースを開けた瞬間、原因がわかった。
ホコリだ。
冷却ファンの隙間が、固形化したホコリで完全に塞がれていた。もはや綿のような柔らかさではなく、ぎっしりと圧縮されて固まっている。工場という環境で10年間、ひたすらホコリを吸い続けた結果だ。これではファンが回れない。回れないから熱が逃げない。熱が逃げないから異常温度になってシャットダウンする。
エアダスターで一気に吹き飛ばした。
固形化していたホコリが塊ごと吹き出てきた。ファンが軽やかに回り始めた。
起動してみる。静かだ。今まで唸っていたファンの音が、嘘のように静かになった。シャットダウンも再現しない。動作も軽くなった。
作業時間は15分ほどだった。
「3年に一回でいいからパソコン持ってくるよ」とおっしゃって帰られた。それで十分だ。
パソコンが「熱に弱い」理由
パソコンの内部では、CPUやグラフィックボードが常に熱を出し続けている。その熱を外に逃がすのが冷却ファンとヒートシンクの役割だ。
この冷却機能が正常に働いていれば、パソコンは長く安定して動く。でもホコリで塞がれると、熱の逃げ道がなくなる。内部温度が上がり続け、自己防衛のためにシャットダウンする。これが繰り返されると、CPUやマザーボードへのダメージが蓄積して、最終的に故障する。
「急に電源が落ちる」「動作が重くなった」「ファンがうるさい」という症状は、全部ホコリが原因のことが多い。
自分でできるホコリ対策
難しいことは何もない。エアダスターで吹き飛ばすだけだ。
ただし選び方に注意がある。安い製品は逆さにすると液体が噴出し、基板に付着して故障の原因になる。逆さ使用OKのノンフロンタイプを選んでほしい。
当店でも実際に使っているのはエレコムのダストブロワーECOだ。逆さにしても液が出ない。環境にも優しい。これ一本あれば十分だ。
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やり方はシンプルだ。パソコンの通気口やファンの隙間に向けて吹くだけ。屋外か換気の良い場所でやること。室内でやるとホコリが舞い散る。
どのくらいの頻度でやればいいか
一般家庭のパソコンであれば、1〜2年に一回で十分だ。工場・飲食店・美容室など、ホコリや油煙が多い環境では半年に一回が目安になる。
自分でやるのが不安な方、内部まで開けて徹底的に清掃したい方は当店にご相談ください。分解・清掃・動作確認まで対応します。
「シャットダウンを繰り返す」「ファンがうるさい」という症状がある方、まずホコリを疑ってみてください。


