※この記事は2025年に書いたものを、2026年5月にリライトしました。
「UTMってどうですか、契約しようと思ってるんですけど」という電話が、ここ最近やたらと増えています。
昔からお世話になっている社長さんたちからです。「パソコンのことはあなたに聞くのが一番」と言っていただいている方たちです。その方たちが、NTTの営業に捕まっています。
わたしの答えは毎回同じです。いりません。
UTMとは何か
UTMというのは、ファイアウォールやウイルス対策、VPNなどのセキュリティ機能を一台にまとめた機器です。数十人規模の組織で、専任のセキュリティ担当者がいる環境で初めて意味を持ちます。機器の価格は数十万円ですが、リース契約にするとこれが月額数万円になります。5年契約で総額100万円を超えることもあります。
個人事業主や数人規模の会社には、過剰です。
腹が立つのはNTT直の営業が案内しているということです
それをNTTの営業が中小企業の社長さんに売り込んでいます。「セキュリティが心配じゃないですか」という入り方で。腹が立ちます。
パソコンに疎い社長さんが「NTTが言うなら間違いない」と思って契約する。その構造がバカげています。
UTMを契約している会社が実際にどう使っているかというと、管理画面にログインしたこともない、という話がほとんどです。月額数万円の機器がただ置いてあるだけです。
NTTの代理店ならまだ理解できる部分もあります。第三の会社が利益のために売り込む話であれば、そういうビジネスだと割り切れます。でもNTT直の営業さんが案内しているというのです。
NTT直の営業さんは、UTMが何かを正確に理解していません。「セキュリティ対策に必要です」以上のことを説明できない。わたしのお客様から「具体的にどんなリスクに対応しているか聞いたら答えられなかった」という話を何件も聞いています。セキュリティを売り込む営業が、セキュリティを理解していない。これが現場で起きている話です。
小規模な事業者に本当に必要なセキュリティ対策
小規模な事業者に必要なセキュリティ対策は、ルーターの適切な設定、Windows標準のウイルス対策、基本的なパスワード管理です。これで十分なケースがほとんどです。
そもそも、ウイルス感染やフィッシング詐欺の多くは機器の問題ではなく人の問題です。怪しいリンクをクリックしない、知らないメールの添付を開かない。UTMを入れてもこの習慣がなければ意味がありません。100万円かけて管理画面を開いたこともない機器を置くより、社員への声かけの方が効果があります。
「NTTに勧められたから」という理由だけで契約する前に、一度わたしに相談してください。止めるべき契約かどうか、判断します。パソコン本舗にご連絡ください。

