※この記事は2025年に書いたものを、2026年5月にリライトしました。
店頭でRAIDカードを販売していた時代があります。
あのころはRAID0、つまりストライピングにすれば読み込み速度が上がると言われていました。複数のHDDにデータを分散して書き込むことで速度を稼ぐ仕組みです。HDDの読み込み速度がボトルネックになっていた時代、SCSIの規格で組んだRAIDシステムには確かに意味がありました。そういう時代でした。
今は意味がありません。
RAID0(ストライピング)にもう速度メリットはありません
SSDが普及して状況が変わりました。NVMe SSDが単体で数GB/sの速度を出す現在、RAID0で速度を稼ごうとする理由がありません。そもそもRAID0はキャッシュとの相性が悪く、理論値ほど体感速度が上がらないケースも多い。理論値と現実が乖離している典型例です。
しかもRAID0は1台壊れると全データが消えます。速度メリットがなくなった上に、リスクだけが残っています。RAID0を今も使っている理由はありません。
RAIDといえばミラーリングだけでいいです
RAID1、つまりミラーリングは昔から今も有効です。2台のディスクに同じデータを書き込んでおいて、1台が壊れてももう1台で動き続ける。シンプルですが、これが一番現実的なデータ保護です。
RAID1にしておけば、1台が突然死しても業務を止めずに済みます。壊れたHDDを交換するだけで復旧できる。データ復旧業者に頼む前に自分で対処できる点も大きい。2026年の現在も、RAID=ミラーリングという認識は正しいです。
HDDが正常でもデータが取り出せない悪夢のようなオチがあります
ただ、ここで終わらないのがNASの話です。
HDDが正常でも、NAS本体が壊れたらデータが取り出せないケースがあります。
BuffaloのNASがそれです。Buffaloのファイルシステムは独自形式で、壊れたNAS本体からHDDだけ取り出して別のパソコンに繋いでも、そのままでは読めません。過去に何度か調べましたが、データを救出するには相当な知識が必要です。Buffaloのサポートに電話しても、独自形式のデータ救出には対応していないと言われることが多い。修理に出したら初期化されて戻ってきた、という話も聞きます。
わたしはBuffaloのNASをおすすめしません。買う人は情弱だと思っています。言い過ぎかもしれませんが、本音です。
当店が取り扱っているのはSynologyです
SynologyはBuffaloと違い、HDDの取り出しとデータ救出の手順が整備されています。本体が壊れてもHDDからデータを取り出せる可能性が高い。NASを選ぶならSynologyです。Buffaloより価格は少し上がりますが、データを守るという本来の目的を考えれば、そこで節約する意味がありません。
NASの選定やRAIDの構成相談はパソコン本舗にご相談ください。


