海外のご家族とお話しするためだけにパソコンを利用されているお客様からご依頼をいただきました。
このお客様は、昔からパソコンでSkypeを利用されている高齢の方です。しかし、パソコン以外の機器は使ったことがなく、スマホはもちろん、タブレットも使いこなせていません。
一度、タブレットをお貸しして「Skypeアプリ」を使っていただいたのですが、操作に苦労されてしまいました。
スマホやタブレットは「携帯端末」ですので、電源を入れていても画面がつけっぱなしになることはありません。省電力機能や通知機能が働くため、画面がすぐに消えてしまいます。
これらの機能は若い世代にとっては当たり前かもしれませんが、高齢の方には「通知」そのものが馴染みのない概念です。そのため、通知に気づけず、結果的に不在着信になってしまうことが多いのです。
※最近では、iPhoneを使いこなす高齢の方も増えてきています。
通知に気づかないと、端末が手元にあっても着信に気づけず、不在着信になってしまいます。うまく条件が整えば着信に気づき、通話できることもありますが、アプリのアップデート通知などが1つでも入ると、それだけで通話までたどり着けなくなることもあります。
アプリのアップデート通知自体は良かれと思って表示されるものですが、慣れていない方にとっては「何これ?どうしたらいいの?」という戸惑いの原因となり、むしろ邪魔になってしまいます。
アプリのアップデート通知をOFFにするという手もありますが、そもそも「なんでそんなことをしないと使えないの?」という疑問が生まれ、不便さを感じる話になります。
今回納品したのは、お客様が昔から使い慣れているWindowsのデスクトップパソコンです。Skypeの画面と文字を大きく表示し、パソコンを起動している間は常にSkypeがオンライン状態になるよう設定しました。
Skype以外の用途には使われないとのことでしたので、パソコン本体は安価な中古品を選びました。また、WordやExcelといったオフィスソフトも不要でしたので、非常に低コストで済みました。