※この記事は2016年に書いたものを、2026年10月にリライトしました。
60代のお客様が熱暴走でパソコンを持ち込んでくれました。
ケースを開けた瞬間、懐かしい匂いがしました。
タバコのヤニです。
2000年頃を思い出しました
ヤニ汚れのパソコンを見ると、2000年頃の仕事を思い出します。あの頃のパソコンユーザーは、今とまったく違いました。脂ぎったおじさんが多かった。失礼な言い方ですが、これが実態でした。当時はパソコンを使いこなせる人間が限られていて、仕事でバリバリ使っている中年男性が主なユーザー層でした。ヤニ汚れのパソコンはごく普通の光景で、持ち込みのほとんどがそういう状態でした。
今は違います。主婦、高齢の女性、学生。パソコンのユーザー層が大きく変わりました。ヤニ汚れのパソコンを見ることは、今ではめったにありません。だから余計に懐かしかった。
ヤニ汚れは冷却装置に固着します
タバコのヤニは粘着性があります。空気中の汚れを引き寄せて、冷却ファンやヒートシンクにべったりと固着します。普通のホコリと違い、エアダスターで吹き飛ばせません。張り付いているので吹いても取れません。
冷却ファンがヤニとホコリで覆われると、ファンが正常に回れなくなります。熱が逃げなくなります。内部温度が上がり続けて、自己防衛のためにシャットダウンします。今回のお客様の症状はまさにこれでした。
パソコンのユーザー層が変わったのは、パソコンが道具として普及したからだと思っています。2000年頃は「パソコンを使える人間」が特別でした。今は誰でも使う時代です。スマホが普及して、パソコンに触れる入口が下がった。用途も仕事だけではなく、写真の整理、年賀状作成、孫とのビデオ通話。使い方が変わればユーザーが変わります。
ヤニ汚れのパソコンが減ったのも、その流れの一部だと思っています。オフィスの喫煙環境が厳しくなったこともあるでしょう。いずれにせよ、今回のような持ち込みは久しぶりで、少し懐かしい気持ちになった一件でした。
クリーナーで拭き取るしかありません
ヤニ汚れの清掃はシンプルです。クリーナーで丁寧に拭き取るだけです。難しい技術は必要ありません。ただ時間がかかります。ファン・ヒートシンク・基板周り、一つひとつ丁寧に拭いていきます。
きれいになりました。動作も安定しました。
ただ、匂いは残ります。これはどうしようもありません。パソコン内部に染み込んだタバコの匂いは、清掃しても完全には消えません。お客様にそのままお返ししました。
喫煙環境のパソコンは定期的な清掃が必要です
一般家庭のパソコンなら1〜2年に一回の清掃で十分です。でも喫煙環境では半年に一回が目安になります。ヤニ汚れは普通のホコリより蓄積が早く、冷却機能への影響も大きいです。
「最近シャットダウンを繰り返す」「ファンの音がうるさくなった」という症状がある方、喫煙環境でパソコンを使っている方は早めにご相談ください。
パソコンの清掃・熱暴走トラブルはパソコン本舗にご相談ください。


