※この記事は2017年の修理事例をもとに、2026年4月にリライトしました。
80代の男性のお客様が、ワープロを持ち込まれました。液晶が壊れて表示がおかしくなっているとのことでした。
ワープロの修理はパソコンと違い、部品の調達が難しいケースが多いです。今回は液晶パネルの交換部品が注文できたので、修理を進めることができました。作業を終えてお客様に納品し、その日は終わりました。
翌朝、電話なしに飛び込んできた
翌朝、店を開けるとすぐに、そのお客様が飛び込んできました。電話もなし、アポもなし。昨日直したばかりなのに、何か不具合があったのかな、と一瞬身構えました。
でも手に持っていたのは、手作りのカゴでした。
「よか仕事をしとるですなぁー、お世話になりました!」と言いながら、カゴを差し出してくれました。熊本弁で言われると、なんか余計に響きます。
今でも大切に使っています
そのカゴは今でも店に置いてあります。シミ一つありません。80代の方が手作りで持ってきてくださったものを、雑に扱う気にはなれません。
修理の仕事をしていると、お礼を言われることはあります。でも、翌朝に手作りのものを持って飛び込んできてくれるというのは、また別の話です。それだけ、そのワープロが大事だったということでしょう。
部品が取れるかどうかが、ワープロ修理の分かれ目
ワープロの修理でいちばん難しいのは、技術ではなく部品の調達です。製造終了から何十年も経っている機種がほとんどで、メーカーに問い合わせても「部品はありません」と言われることが多い。それでも、国内外のルートを当たれば見つかるケースがあります。今回は液晶パネルが調達できたので修理できましたが、見つからなければどうにもなりません。だから「修理できるかどうか、まず見せてください」という答えになります。持ち込んでもらわないと、判断できません。
ワープロはまだ現役です
ワープロは今の時代、新品では手に入りません。でも現役で使い続けている方は、まだたくさんいます。長年使い慣れた道具を、簡単に手放せないのは当然のことです。
ワープロの液晶が壊れた、文字入力がおかしい、電源が入らない──こういった症状でお困りの方は、パソコン本舗にご相談ください。部品が調達できるかどうかを含めて、まず診断します。
直せるかどうかは、見てみないとわかりません。でも、諦める前に一度持ち込んでください。あのカゴを見るたびに、そう思います。


