※この記事は2018年の修理事例をもとに、2026年4月にリライトしました。
「パソコンでテレビを観るのが日課なのに、最近遅くて困っています」と、お客様がパソコンを持ち込まれました。
持ち込まれたのは2011年発売のNEC VALUESTAR W PC-VW770。地デジが映って液晶もきれい、当時よく売れた一体型パソコンです。発売から年数が経っているとはいえ、まだまだ現役で使えるはずの機種です。
電源を入れてみると、Windowsが起動してマウスが動くようになるまで10分以上かかりました。通常でも遅くて2〜3分のところが10分。これは遅すぎます。
原因はHDDの劣化、不良セクタが発生していました
内蔵のHDD(ハードディスク)を調べると、不良セクタが発生していました。不良セクタとは、HDD内のデータを読み書きする場所が壊れている状態です。壊れた場所を避けながら読み書きするため、処理に時間がかかります。起動が遅い、動作がもっさりする、という症状はここから来ています。
HDDは消耗品です。使えば使うほど劣化します。7〜8年も使えば不良セクタが出ても不思議ではありません。パソコン本体には何も問題がなく、HDDだけを交換すれば直る状態でした。
作業の流れ
まず分解して内部のホコリをエアーで除去、クリーニングを行います。次に故障したHDDを新品に交換し、Windowsを工場出荷時の状態に復元します。並行して、故障したHDDから個人データを可能な限り救出します。復元が終わったらデータを移行し、Office・Windows Update・プリンター・Wi-Fi・メールなどの設定を行って完了です。
テレビの録画データは一部取り出せませんでしたが、それ以外は全件救出
データ救出に約2時間かかりました。HDDの状態が悪かったため、テレビの録画データが2〜3件取り出せなかったのは残念でしたが、それ以外の個人データは全件救出できました。
お客様はテレビがメインの使い方でしたので、お渡しする前にテレビのチャンネル設定まで済ませておきました。持ち帰ったらまず最初にテレビを観るだろうと思ったので。予想通りだったようで、喜んでいただけました。
修理費用は部品代込みで2万円、この先5年は使えます
今回の修理費用は部品代込みで総額2万円です。一番大事な部品を新品に換えたので、この先5年は普通に使えます。新しいパソコンを買うより、はるかに安い。
「起動が遅い」「動作がもっさりする」という症状は、パソコン本体の性能が落ちたわけではありません。ほとんどの場合、HDDの劣化が原因です。買い替えを検討する前に、一度パソコン本舗にご相談ください。


