※この記事は2022年に書いたものを、2026年5月にリライトしました。
年賀状の季節になると、毎年同じ問い合わせが来ます。
「はがきのサイズが選べないんですが」
今回は、パソコンをそこそこ長く使っているおじいさんからのご相談でした。下手に知識がある方です。これが問題でした。
原因はドライバのインストール方法でした
プリンターを設定するとき、Windowsが自動で認識したドライバを使うか、ドライバだけを直接インストールする方法があります。詳しい方はこちらを選びがちです。でも年賀状印刷に限って言えば、これが失敗のもとになります。
EpsonやCanonがメーカーサイトで提供しているドライバには、プリンター本体の設定ツールや用紙設定ファイルが含まれています。はがきサイズの設定もその中に入っています。ドライバだけを単体でインストールすると、こういった付随する設定が入らないため、はがきという項目が出てこなくなります。
はがきサイズは100×148mmで、ポストカードとして国際的にも使われているサイズです。ただし日本の年賀状文化に対応した「はがき」という設定は、日本向けのメーカードライバに含まれているものです。Windowsが自動認識するドライバや、海外向けのドライバには含まれていないことがあります。だからはがきの項目が出てこない。
知っていれば単純な話ですが、A4は選べるのにはがきだけ出ないという症状は、知らなければパソコンの故障と区別がつきません。半端に印刷ができるので余計にわかりにくい。
解決方法:メーカーサイトから正式ドライバを入れ直す
EpsonならEpsonのサイト、CanonならCanonのサイトから、お使いの機種に対応したドライバをダウンロードしてインストールし直すだけです。これだけで解決します。
メーカーが提供するドライバには、その機種に最適化された設定ファイルやツールが含まれています。はがきサイズの設定もその中に入っています。正式なものを正式な手順で入れる。当然のことですが、これが一番確実です。
今回のおじいさんも、メーカードライバを入れ直したらはがきの項目が出てきて解決しました。
詳しい人ほど基本に忠実になるべきです
わたし自身、プリンタードライバをインストールするときは今でも手順通りに正確に行います。メーカーサイトから落として、指示通りに進める。それだけです。知識があるからといって手順を省いたり、別の方法を試したりはしません。
詳しくなるほど基本に忠実になる。これは修理の現場で何度も実感してきたことです。知識が中途半端なときが一番危ない。わかったつもりで手順を飛ばして、余計なトラブルを生む。今回のケースはまさにそのパターンでした。
令和8年現在、年賀状はなくなりつつあります
この記事を書いたのは2022年のことです。令和8年の今、年賀状文化は急速に縮小しています。日本郵便も年賀はがきの発行枚数を年々減らしています。
はがきが印刷できないというトラブルも、あと数年で聞かなくなる話かもしれません。ポストカードはしばらく残ると思いますが、年賀状という文化自体は終わりに向かっています。
この記事も、いずれ時代遅れになります。でも「詳しい人ほど基本に忠実に」という話は、パソコンが存在する限り使える話だと思っています。
プリンターの設定・ドライバのインストールはパソコン本舗にご相談ください。


