パソコンはどこのメーカーを買えばいいの?

冷却は重要 つぶやき

パソコンを購入する際、よく分からないからといって「CPUはi7、メモリは16GBのパソコンを20万円で買おう!高いけど性能が良いし、10年は使えるだろう!」と判断するお客様がたくさんいます。

しかし、これはかなり誤った判断です。

では、どうすればいいのか?何を選べばいいのか?という話ですが、私がおすすめするのは以下のスペックのパソコンです。

  • CPU: Core i3
  • メモリ: 8GB
  • ストレージ: SSD 500GB

これで十分です。Officeソフト(WordやExcel)の有無にもよりますが、新品で8〜10万円程度で購入できます。

一方、Core i7、メモリ16GB、HDD搭載のパソコンは15〜25万円くらいすると思います。しかし、実は先ほどの8〜10万円のパソコンの方が高価なモデルよりも数倍速いのです。理由はSSD搭載だからです。さらに、故障率も低い傾向があります。

ただし、こうした情報が広まると高価なHDDモデルは売れなくなるため、メーカーは「モダンPC」や「世界の亀山モデル」など、難しそうな名前を付けて販売しています。日本人がカタカナや横文字に弱いという点を利用しているように見えます。

また、量販店の店員さんやメーカーの販売担当者が悪意を持って高額で性能の低いパソコンを売っているわけではありません。むしろ売る側も製品について十分に理解していないことが多く、「HDDが遅い」という事実を知らない人も少なくないのです。ですから、責めるのは酷かもしれません。

過去には、ほとんど欠陥品とも言える製品が平然と売られていた例もあります。例えば、Windows Vista搭載のパソコンに1GBのメモリしか積んでいないモデルを、NECや富士通が販売していました。初期の頃は512MBモデルもあったと記憶しています。

日本社会では、パソコンに詳しくない上司の一声に従うしかない若手社員が、「HDDは遅いし高い」という事実を知っていても、上司の指示に逆らえないことが多いのも問題の一因です。その結果、店員が「熊本ならNECですよ!高いから最高、日本製だから安心!」といった適当なセールストークで販売し、購入者もそれを信じてしまう、という現状が生まれています。

では、話をまとめます。結論として、ノートパソコンを選ぶ際のポイントは次の通りです:

  1. CPUはCore i3またはRyzen
  2. メモリは8GB
  3. ストレージはSSD 500GB

メーカーは特にこだわる必要はありません。ただし、以下の3点を必ず確認してください:

1. SSD搭載であること

HDD搭載パソコンよりもSSD搭載パソコンの方が動作が数倍速いです。たとえCPU性能が高く、メモリが多くても、HDD搭載ではその性能を十分に発揮できません。当店での検証結果でも、SSD搭載パソコンはHDDモデルに比べて約4倍速いという結果が出ています。

2. 放熱性能がしっかりしていること

特に高速なCPU(例:Core i7)を搭載したノートパソコンは、放熱処理が不十分なことが多く、CPU温度が高くなりやすいです。その結果、パソコン全体が高温になり、データを保存しているディスクにも悪影響を及ぼします。そのため、発熱が少ないCore i5やCore i3、AMD Ryzenを選ぶ方が安心です(デスクトップパソコンの場合はi7でも問題ありません)。

3. 信頼できるお店で購入すること

地元で相談できる業者から購入するのが最善です。相談に乗ってくれるお店であれば、メーカーや性能にそれほどこだわる必要はありません。もし相談できるお店がない場合は、当店「パソコン本舗」をおすすめします。


最後に覚えておいていただきたいのは、現代のパソコンは10年もつようには作られていないという点です。さらに、世の中の技術進化が早いため、10年間同じパソコンを使うことは現実的ではありません。もちろん、長年同じパソコンを使うのは渋くて格好良いとも思いますが、ITに詳しい方にはあまり見られない傾向です。

これらのポイントを押さえておけば、パソコンの購入で失敗することはありません。