NECや富士通、東芝のパソコン。日本を代表するメーカーのはずですが、実はとっくにLenovoの傘下に入っています。これを知らない方がまだ多いので、整理しておきます。
NECは2011年からLenovoの会社です
2011年、LenovoとNECが合弁会社「NEC Lenovo Japan Group」を設立しました。Lenovoが51%の株式を持った時点で、実質的な経営権はLenovoに移っています。2016年には完全子会社化されました。LAVIEというブランドは残っていますが、経営はLenovoです。
富士通も2017年からLenovoの傘下です
2017年、富士通のPC事業が「富士通クライアントコンピューティング(FCCL)」として分社化され、Lenovoが51%の株式を取得しました。FMVというブランドは残っていますが、こちらもLenovoが経営権を持っています。
東芝のdynabookも2020年に完全Lenovoになりました
2018年にLenovoが東芝のPC事業株式の80.1%を取得し、2020年に100%買収して完全子会社化しました。dynabookブランドは残っていますが、東芝のパソコン事業はすでにありません。
ブランドが残っているのは日本人向けの配慮です
なぜLenovoブランドに統一しないのかというと、日本市場では「国産ブランド」への信頼が強いからです。NECや富士通というブランドを残すことで、ユーザーに違和感を与えないようにしています。合理的な判断だと思いますが、実態を知らずに「日本製だから安心」と思って買っている方もいるのが現実です。
中身の部品は中国・台湾製です
生産拠点についても触れておきます。NECや富士通の一部モデルは、中国や台湾のODMメーカー(Compalなど)で生産されています。Lenovoのグローバル生産体制に組み込まれた結果です。ブランドは日本、設計・製造は海外というのが実態です。
これが良い悪いという話ではありません。コスト競争力が上がり、価格が抑えられるという側面もあります。ただ「NECだから日本製」という思い込みは、2026年現在は正確ではありません。パソコンを選ぶときはブランドより、スペックと用途で判断してください。
修理屋として、この流れをどう見ているか
修理の現場で感じるのは、NECや富士通でもLenovoでも、部品の調達ルートはほぼ同じになってきているということです。昔は日本メーカーの部品は日本経由でないと手に入らないケースがありましたが、今は中国・台湾のルートで調達できることが増えました。生産拠点が統合された結果です。修理しやすくなった面もありますし、特定のモデルで部品が入手しにくくなった面もある。一概に良し悪しは言えません。ただ、ブランドで品質を判断する時代ではなくなったと感じています。
パソコン選びに迷ったらパソコン本舗にご相談ください。用途に合った一台を一緒に考えます。


