※この記事は2022年に書いたものを、2026年5月にリライトしました。
2022年、日本中がマスクをしていました。
コンビニに入るときも、お客様と話すときも、パソコンの修理作業をしているときも、全員マスクです。顔の下半分が見えない状態が当たり前になっていました。電車に乗れば左右も前後もマスク。外している人がいると、なんとなくざわつく空気があった時代です。
そういう状況で困るのが、iPhoneのFace IDです。
顔認証はマスクをしていると機能しません。当たり前です。顔の半分が隠れているのだから。解除しようとするたびにパスコードの入力画面になる。6桁を毎回入力する。慣れているはずなのに、何度やってもひと手間余計に感じます。
わたしはiPhoneが嫌いです。それでも仕事の関係で持っています。好きで使っているわけではありません。嫌いな端末のパスコードを毎回入力する。二重に面倒な気分でした。
マスクをしたまま解除できる機能が追加されました
iOS 15.4のアップデートで、マスク着用時のFace IDに対応したという情報を見かけました。半信半疑でアップデートしてみました。設定→一般→ソフトウェア・アップデートと進んで、最新版に更新するだけです。特別な設定は必要ありませんでした。
アップデートが完了して、マスクをつけたままiPhoneを持ち上げてみました。
解除されました。
一瞬でした。これまでのパスコード入力の手間がなくなった瞬間です。嫌いなiPhoneを素直に褒めた、数少ない瞬間でした。認識の速さもパスコード入力より速い。マスク越しでもきちんと本人と判断できるのは、技術としてたいしたものだと思いました。
2026年の今、この機能の出番はありません
2026年現在、街でマスクをしている人はほぼいません。スーパーでも、駅でも、電車の中でも。あの全員マスクの風景は、今となっては嘘のようです。2022年の写真を見ると、全員が顔の下半分を隠した異様な光景が写っています。あれが日常だった時代が確かにありました。
わたしがわざわざアップデートして試したマスク解除機能は、今では使う場面がほぼありません。試してから4年も経たないうちに、機能の前提条件がなくなりました。
嫌いなiPhoneの機能を、消えてしまった需要のために試した話です。
改めて言いますが、わたしはiPhoneが嫌いです。
それでもあの時代に、あの機能は確かに便利でした。コロナ禍という特殊な時代が生んで、コロナ禍とともに役割を終えた機能として、ここに記録しておきます。


