※この記事は2016年に書いたものを、2026年5月にリライトしました。
インターネットが繋がらなくなったと、おじいちゃんがご来店されました。パソコンを触り始めてまだ日が浅い、初心者の方です。
問題を解決して、さあ帰っていただこうというときに思いました。
この方、お店を出た瞬間に忘れる。
手書きでメモを書いて、パソコンの横に貼ってもらいました
説明するだけでは、家に帰ったら何をすればいいかわからなくなります。プリントを渡しても、どこに置いたかわからなくなる。だからパソコンの横に貼ってもらえるように、その場で手書きのメモを書きました。
内容はシンプルです。繋がらなくなったらまずここのスイッチを切る、1分待つ、また入れる。それだけです。順番に番号を書いて、どこのボタンかを図で示しました。きれいな図ではありません。落書きに近いです。でも伝われば十分です。
おじいちゃんはそのメモを大事そうに持って帰られました。
少ししたら、店の前の自動販売機でお茶を買ってきてくれました。「これしかできんけど」と言いながら。
10日も経たないうちに、手土産を持ってお礼に来てくれました
それから10日も経たないうちに、おじいちゃんがまたご来店されました。手土産を持って。
「あのメモのおかげで、自分で直せました」とおっしゃっていました。
わたしがやったのは、手書きでメモを書いただけです。作業としては5分もかかっていません。でもそのメモが、おじいちゃんの手元に残って、困ったときに役に立った。自分でできたという経験になった。
これがわたしの仕事だと思っています。
初心者の方に説明するときに気をつけていること
長年、初心者の方にパソコンやネットワークの説明をしてきて、気づいていることがあります。
口で説明するだけでは、その場はわかっても家に帰ったら消えます。プリントを渡すと、どこに置いたかわからなくなります。スマホで撮ってもらっても、撮った写真を探せない方がいます。一番残るのは、パソコンやルーターのすぐそばに貼ってあるメモです。困ったときに手を伸ばせば届く場所にある情報が、一番役に立ちます。
難しいことは書きません。手順を1・2・3と番号で書いて、どこのボタンかを矢印で示す。それだけです。きれいな図でなくていい。伝われば十分です。
誇りを持って仕事ができているということ
パソコン修理の仕事を長く続けてきました。売上が大きいわけではありません。有名でもありません。でも目の前のお客様の問題を解決して、感謝されて、また来ていただける。この繰り返しが続いています。
手土産を持ってお礼に来てくれたおじいちゃんの顔を見たとき、この仕事をやっていてよかったと思いました。世の中の役に立てていると、実感できた瞬間でした。
きれいな手書きでなくていい。完璧な説明でなくていい。お客様が家に帰ってから困ったとき、手元にあるメモを見て自分で解決できる。それだけでいい。
わたしがこの仕事を続けている理由は、こういう瞬間があるからです。
インターネットのトラブル・パソコンの操作方法でお困りの場合はパソコン本舗にご相談ください。


