電気工事士の資格を取ったのをきっかけに、本格的にソーラー充電を学び始めた。
もともと趣味でソーラーパネルとポータブル電源を使っていた。でも資格を取ってから世界が変わった。ハイブリッドインバーター・バッテリー・ソーラーパネルを組み合わせた本格的なオフグリッドシステムが、自分で設計・設置できるようになったのだ。
パソコン修理屋が電気の世界に足を踏み入れた。
48Vシステムを選んだ理由
今回組んだのは48Vシステムだ。
オフグリッドシステムには12V・24V・48Vという構成がある。最初は「12Vと24Vって何が違うの?」というレベルだった。勉強していくうちに理解が深まった。
電圧が高いほど同じ電力を送るときの電流が小さくなる。電流が小さいほどケーブルの発熱が少なく、細いケーブルで済む。家庭用の大きな電力をまかなうなら48Vが効率的だ。
ハイブリッドインバーターとバッテリーを購入し、ソーラーパネルに接続した。配線を正しく行うだけだ。理解できてしまえば、設置自体は難しくなかった。
2年間の運用結果
自宅で2年間使い続けた。
エアコンを除く電気製品はすべてオフグリッド電源で稼働させた。パソコン・照明・テレビ・冷蔵庫など、日常の電気製品がほぼ全部動いた。もちろんこのブログもオフグリッド電源のパソコンで書いている。
電気代は月4,000〜5,000円安くなった。
ただし正直に言う。初期投資の回収は簡単ではない。
ソーラーパネルは晴れの日しか発電しない。熊本は比較的日照時間が長い地域だが、梅雨・曇天・雨の日は発電量が落ちる。月4,000〜5,000円の節約では、システムの初期投資を回収するまでに相当な時間がかかる。
「元が取れる」という話を見かけるが、条件次第だ。発電量・消費電力・設置環境・天候・初期投資額によって大きく変わる。過剰な期待は禁物だ。
メリットは電気代だけではない
それでも2年間使い続けたのには理由がある。
停電時のバックアップ電源になる。熊本は地震・台風のリスクがある地域だ。オフグリッドシステムがあれば、停電中もパソコンが動く。仕事が続けられる。修理業者として、これは実用的な価値だ。
再エネ賦課金の負担も下がる。電力会社からの購入量が減れば、再エネ賦課金の支払いも減る。電気代の節約とは別の話だ。
そして単純に、自分で電気を作るのが楽しい。パソコン修理より楽しいと感じるくらいだ。正直、電気業界に転職したいと思うほどだった。もう転職できる年齢でもないが。
許容電流・ケーブルの太さはまだ勉強中
2年使っても、まだわからないことがある。
許容電流とケーブルの太さの計算は経験を積まないと感覚がつかめない。太すぎると無駄になり、細すぎると発熱・火災のリスクになる。電気とバッテリーは本当に危ない。知識なしで触るものではない。
第二種電気工事士の資格は持っている。でも資格があれば何でもできるわけではない。知識と経験と慎重さが必要だ。
今後の展開として
経験を積んだ先に「これを仕事として受注できないか」という考えがある。
ポータブル電源とソーラーパネルだけで商用電源に非接続なら、資格も登録も不要だ。でも本格的なシステム設置は電気工事士の免許が必要な作業が含まれる。法人として受注するには登録や要件の確認が必要で、まだ調べる必要がある。
いずれにしても、電気の知識はPC修理業と相性がいい。UPS・サーバー電源・バッテリーバックアップ。電気を理解していると、パソコン周りのトラブルにも対応の幅が広がる。


