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芸能人のLINEはなぜ出てきたのか。削除とサーバー提供は全然違います

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line パソコン豆知識

※この記事は2025年に書いたものを、2026年5月にリライトしました。

「先生、スマホのLINEって、消してもバレますか」

芸能人のスキャンダル報道を見た後に、こういった相談が来ることがあります。わたしは先生ではありませんが、答えます。

場合によってはバレます。

削除したスマホのデータは、普通は取れません

テレビで「削除したLINEのトークが復元された」という報道を目にするたびに、わたしはちょっと首をかしげます。データ復旧をやっている立場から言うと、削除したスマホのデータは普通は取れません。専門業者でも、初期化済みのスマホや長期間使われた端末から削除されたトーク履歴を完全に取り出すのはかなり難しい。特にiPhoneはセキュリティが強固で、物理的な破損でもない限り手が出せません。

では、芸能人のLINEはどこから出てきたのか。

LINE社のサーバーに残っていた情報が、警察などの法的な要請に応じて提供された、というのが現実に近い話です。

「復元」ではなく「提供」でした。

この2つは全然違います。「復元」はスマホの中から取り出すイメージですが、「提供」はサーバーから出てきた話です。スマホ本体はほぼ関係ない。

暗号化されているはずなのに、なぜ出てくるのか

LINEは「エンドツーエンド暗号化」という仕組みを使っています。送受信者の端末の間だけで内容を読めるようにする技術で、途中の経路ではLINE社でも内容を読めない建前になっています。「建前」と書いたのは、完全に保存していないかどうかは外部から確認しようがないからです。一時的なログの保持や、特定の機能を通じてクラウドに残っているケースもあります。

企業として「個人の会話を保存していた」とは公言しにくいので、この辺りはどのメーカーも詳しく語りません。LINEに限らず、WhatsAppでもGmailでも同じです。どの国の企業も、法執行機関からの開示要請には応じる仕組みを持っています。そういうものです。

ドラマの見すぎかもしれません

テレビドラマの影響もあると思います。刑事ドラマで「スマホを解析しました」という場面が毎回出てきます。あれを見続けていれば「スマホには何でも残っている」という印象になるのは自然です。現実は少し地味です。

芸能人の方々は「消せば大丈夫」と思っていたのかもしれません。

消えていませんでした。

「送った時点でどこかに存在している」と思っておく方が正確です

「じゃあ自分も監視されているのか」と不安になる必要はありません。法的な手続きを経た話であり、普通に生活している分には関係ありません。ただ、ひとつだけ覚えておいてください。送ったメッセージは相手のスマホにも届いています。バックアップにも残っている可能性があります。自分のスマホで消しても、それは自分の端末の中だけの話です。

わたしはデータ復旧の仕事もしていますが、「消えたと思っていたものが出てきた」と驚かれることがあります。逆に「絶対に消してほしい」というご依頼では、HDD・SSDを物理的に破壊することもあります。データというのは、消したつもりでもどこかに残っている、そういうものです。

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