※この記事は2022年の内容をもとに、2026年4月にリライトしました。
10年前後のパソコンの修理依頼が来たとき、わたしの中で高確率で確認することがあります。CMOS電池の状態です。
開けてみると案の定、電池が消耗している。こういうケースが本当に多いです。
CMOS電池が消耗するとどうなるか
症状のパターンは決まっています。メーカーロゴが表示された後、エラーメッセージで止まる。日付がパソコンの販売日近くのデフォルト値に戻っている。起動の順番が変わっている。そして厄介なのが、設定をオフにしていたはずのセキュアブートがオンに戻っているケースです。
セキュアブートがオンに戻ると、古いOSや特定のソフトが起動できなくなります。お客様からすると「昨日まで動いていたのに突然起動しなくなった」という状況です。原因を知らなければパソコンが壊れたと思うのは当然です。でも電池を換えてBIOSの設定を戻すだけで解決します。
交換する電池はCR2032、コンビニで買えます
CMOS電池はCR2032というコイン型電池です。時計や電卓に使われる電池で、コンビニや100円ショップで手に入ります。部品代は数百円です。
修理としては安くて簡単な部類に入りますが、役割は重要です。日付・時刻・BIOS設定・セキュアブートの状態・起動順序。これらをすべて保持しているのがこの電池です。消耗すると電源を切るたびにすべての設定が初期値に戻ります。
怪しいと思ったら黙って換えています
正直に言います。修理で預かったパソコンを開けたとき、CMOS電池が消耗していそうだなと思ったら、お客様に特に言わずに新品に換えてしまうことがあります。
理由は単純です。どうせ近いうちに消耗します。今交換してしまえば、また来店していただく手間が省けます。電池代は数百円、作業時間は数分。見積もりを取って承認をもらうほどの話ではないと判断しています。お客様には「ついでに電池も換えておきました」と一言お伝えします。
10年以上使っているパソコンで、日付が狂う、起動時にエラーが出る、突然設定が変わるという症状が出ている場合はCMOS電池の消耗を疑ってください。パソコン本舗にご相談ください。


