※この記事は2019年に書いたものを、2026年5月にリライトしました。
以前納品した8TBのNASが容量不足になったと、写真館のお客様から相談がありました。
ホテルや教会など、結婚式場と提携して撮影をしている会社です。1件の結婚式で撮影する枚数は数百枚から数千枚。一眼レフの高解像度データをそのまま保存するので、1枚あたりのファイルサイズが大きい。圧縮すると画質が落ちるので圧縮できない。結婚式の写真は一生に一度のものなので、画質を妥協するわけにはいきません。
それが積み重なって8TBが埋まりました。
2019年時点では8TBが現実的な上限でした
当時、大容量が必要なお客様にはSynologyのNASと8TBのHDDをセットでおすすめしていました。コストと容量のバランスが一番良かったからです。それ以上の容量になると価格が一気に上がる。8TBが現実的な上限でした。
このとき、HDDの価格と容量の変化について書いておこうと思いました。
2000年頃、80GBのHDDが約8,000円でした。当時は大容量で安いと感じていました。それが2019年には同じ8,000円で4TB、つまり4,000GBのHDDが買えるようになっていました。20年で50倍の容量が同じ価格で手に入るようになった計算です。
この流れが続けば、2040年頃には40TBや80TBのHDDが8,000円で買える時代が来るかもしれない。あるいはSSDが主流になっているか、クラウドストレージが非常に安価になっているか。そんな予測を書きました。
【2026年追記】予測は半分当たって半分外れました
この記事を書いた2019年から7年経ちました。予測を振り返ります。
当たった部分から言います。SSDの普及は予測通りでした。今やメインのストレージはSSDが当たり前です。クラウドストレージも普及して、GoogleドライブやOneDriveを日常的に使う方が大幅に増えました。大容量が安くなる流れ自体は間違っていませんでした。
ただ、大きく外れた部分があります。
AIです。
2019年当時、AIがここまで急速に普及するとは予測していませんでした。AI学習にはGPUが必要で、NvidiaのGPUの需要が爆発的に増加しました。GPUの需要増加はサーバー向けHDDやSSDの需要にも直結して、ストレージ全体の価格が高騰しています。安くなるはずのHDDが、AIの影響で値上がりするという想定外の展開になりました。
2000年から2019年の流れで考えると2040年には80TBが8,000円になるはずでした。でも2026年現在の状況を見ると、その予測通りにはならないかもしれません。技術の進化と需要の変化は、単純な延長線上では読めないということです。
写真館のお客様のNASはその後、容量を追加して対応しました。結婚式の写真は今日も増え続けています。
NASの容量追加・Synologyの販売はパソコン本舗にご相談ください。

