※この記事は2016年に書いたものを、2026年5月にリライトしました。
「ウイルスに感染してしまいました。画面が消えなくて、声まで出てきて…」と、60代の男性がご来店されました。声が少し震えています。パソコンを急いで持ち込んできた様子で、「もう何も触れなくて」とおっしゃっていました。
話を聞くと、ヤフーニュースを見ていたら突然表示が出てきたとのことです。
これはウイルスではありません
確認してみると、サポート詐欺と呼ばれる手口です。ヤフーのページに表示されている広告から巧みに誘導されて、詐欺系のサイトが画面いっぱいに表示された状態です。「マイクロソフトのサポートから警告です。ウイルスに感染しています。今すぐ電話してください」という内容が表示されて、音声まで流れています。
なぜこういう画面が出るのか。ヤフーのような有名サイトには広告枠があります。その広告枠を悪用して、詐欺系サイトへ誘導する広告が混入することがあります。ヤフー側も審査はしていますが、すべてを防ぐことはできません。リンクをクリックしたわけでもないのに突然画面が出てくるのは、このためです。
この画面、仕様として閉じられないようになっています。右上の✕ボタンを押しても消えない。Escを押しても消えない。音声は「ウイルスが検出されました」と繰り返し流れています。冷静に言うと、ただのウェブサイトが全画面で表示されているだけです。でも音声まで出てきて閉じられない状態では、冷静でいられる方はほとんどいません。
当店での診断は一言でした
「あわてなくていいですよ」
お客様の表情が少し緩みました。でも「じゃあどうすればいいんですか」という顔をしています。
対処法はシンプルです
デスクトップパソコンの場合はコンセントを抜いてください。ノートパソコンの場合は電源スイッチを10秒ほど長押しすると強制終了できます。それでも消えない場合は、そのままの状態でお店にお持ちください。
この作業をしている間に、不思議と落ち着いてきます。「あ、これで消えるんだ」という安心感が、焦りを取り除いてくれます。画面を見て怖くなる気持ちはわかります。でも冷静に対処できれば、被害はゼロです。
絶対にやってはいけないことがあります。画面に表示されている電話番号に電話しないでください。電話した瞬間に本当の意味でのトラブルが始まります。遠隔操作を許可させようとしたり、クレジットカード情報を要求されたりします。
2026年現在も同じ手口が続いています
この記事を書いたのは2016年のことです。10年経った今も、同じ相談が毎年来ます。手口は変わっていません。むしろ巧妙になっています。ヤフーに限らず、さまざまなサイトの広告から誘導されるケースが続いています。ご年配の方を中心に、今日も同じ画面を見て慌てている方がいるはずです。
画面に電話番号が出てきたら疑ってください。Microsoftが勝手に画面に警告を出すことはありません。
パソコンの詐欺画面・ウイルス除去はパソコン本舗にご相談ください。

