「NECのパソコンがいい。日本製だから安心でしょ?」
今でも、こう言い切るお客様が来店されます。数えたことはありませんが、私が対応してきたお客様だけで100人以上はいます。
正直に言います。NECのパソコンはLenovoのパソコンです。製造元も部品も、基本的に同じです。
NECパソコンはなぜLenovo製になったのか
2011年、NECはパソコン事業をLenovoと合弁会社化しました。個人向けのLAVIEシリーズは現在、Lenovo傘下のNECパーソナルコンピュータ(NECPC)が製造・販売しています。
2000年頃から日本製と海外製のパソコンを並べて販売してきた立場から言わせてもらうと、日本メーカーが弱体化した理由は単純です。圧倒的なシェアに油断して、コスト・品質・開発の各面での努力を怠ったからだと思っています。
日本メーカーが台湾に買われる時代か。諸行無常、盛者必衰。
この感覚は、業界にいた人間なら共有できると思います。
15万円のNECと3万円のLenovoの違い
私の個人的な意見ですが、15万円のNECブランドのパソコンと3万円のLenovoブランドのパソコンは、中のソフトウェアは違いますが、本体の部品と製造元は基本的に同じと考えたほうがいいです。
「NECはダメ、Lenovoは海外のわけのわからないメーカー」と言う方もいます。これも逆です。ThinkPadシリーズに代表されるLenovoの法人向けモデルは、耐久性と品質において世界的に高い評価を受けています。NECのブランドを冠した個人向けモデルより、Lenovoの法人モデルの方が実態としては上位にあることも多い。
ブランドイメージはいつか世代交代する
「NECは日本製で品質がいい」という認識は、特定の世代の記憶に根付いたものです。その世代が購買層の中心である間は、LenovoもNECブランドで売り続けるでしょう。売れるだけ売るのは当然の商行為です。
ただ、NEC=Lenovoであることを知っている世代に入れ替わるにつれ、このビジネスモデルはいつか変わります。悔しいですが日本側の力不足であり、それだけの話です。
個人的にはLenovoは優れた企業だと思っています。ブランドへの先入観ではなく、実際の用途・スペック・価格で選ぶのが正解です。
パソコン選びで迷ったときは、ご相談ください。ブランドではなく、使い方に合ったものを一緒に考えます。

