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データ復旧時の優先順位

データ復旧 データ復旧

パソコンが故障した際、特にハードディスクに問題がある場合、修理としては部品を交換し、Windowsを再インストールすれば一時的に直ることがあります。しかし、ハードディスクにはすべてのデータが保存されており、その中には個人にとって重要なデータも多く含まれています。このため、データの復旧作業が必要となる場合が多いです。

ハードディスクに保存されるデータには、基本ソフトのWindows(OS)、個人データ(写真や文章、住所録など)、インストールソフト(年賀状ソフト、ワード、エクセル、CAD、経理ソフトなどの仕事関連ソフト)、そしてプリンターやWiFi、メールの設定情報などがあります。これらのデータの中で、最も重要視されるのは以下のようなものです:

  • 個人データ: 写真や住所録など、個人にとって思い出や連絡先などの重要な情報。
  • 会社データ: 見積書や経理データ、顧客管理ソフトの保存データなど、業務に必要不可欠な書類関係。
  • ゲームデータ: 特にSAVEデータはゲーム進行状況や成果を保持しているため、重要視されることがあります。

当店では、データ復旧の際にお客様と相談し、どのデータが最も重要か、またそのデータの優先順位についてお伺いします。このステップは、復旧作業を効率的に進めるためには欠かせません。

データ復旧において、特に難しいのはファイルサイズが大きいデータです。例えば、テレビ録画データやDVDのISOファイル、または個人撮影の動画などがこれに該当します。これらの大きなファイルは、復旧作業中に不良セクタが存在する可能性が高く、復旧が非常に困難になることがあります。

ハードディスクには「不良セクタ」という問題があり、これがシステムファイルに存在すると、パソコン(Windows)が起動しなくなります。しかし、もし不良セクタがデータファイル(例えば、写真や文章ファイルなど)に存在する場合、そのデータの救出はさらに難しくなります。データファイルは「点の集まり」で構成されているため、ファイルサイズが大きいほど、不良セクタが含まれるリスクが増します。

例えば、映画などのDVDファイルは1GBから4GB程度のサイズがあり、これらのファイルには不良セクタが存在する可能性が高いです。対して、エクセルやワードなどの文章ファイルは通常1MBから10MB程度であり、不良セクタが存在する可能性は比較的低いです。つまり、1GB=1000MBの計算で、DVDファイルサイズはエクセルデータ約4000個分に相当します。したがって、ファイル復旧作業では、ファイルの重要度とサイズに基づいて優先順位を決定し、作業を進めることが重要です。

最終的に、可能な限り大きなファイルを作成しないようにすることが理想ですが、小さなファイルが増えると管理が難しくなるため、どちらも一長一短です。お客様のニーズとデータの重要性を十分に考慮し、最適なデータ復旧を行うことが、当店の使命です。