八代からわざわざご来店くださったお客様。ノートパソコンの液晶が割れてしまったとのことでした。「気づいたら割れていた」という、原因もはっきりしないまま壊れていたパターンです。カバンの中で圧迫されたのか、何かが当たったのか。思い当たる節はないが、気づいたら割れていた──こういうケースは珍しくありません。
比較的新しいNECのRyzen7搭載ノートでした。分解して液晶パネルを確認すると、IPS採用のフルHDパネル。発色がきれいで視野角が広い、少し高価なパネルです。安価なノートに使われるTNパネルとは品質が違います。
液晶修理ができるかどうかは、2つの条件で決まります
液晶交換の修理が可能かどうか、判断するポイントはシンプルに2点です。持ち込まれた機種を見るとき、まずここを確認しています。
① 分解できること
機種によっては、分解に非常に手間がかかるものがあります。ネジが多い・特殊な工具が必要・外装が接着剤で固定されているなど、構造は機種ごとに大きく異なります。分解に時間がかかるほど工賃も上がります。今回のNECは分解しやすい構造で、作業工数が抑えられました。
② 部品が入手できること
どれだけ技術があっても、部品が手に入らなければ修理できません。特に国内メーカーの一部機種は部品の流通が少なく、調達に時間がかかったり、そもそも入手できないケースもあります。今回は部品の調達ルートが確保でき、注文から5日程度で届きました。通常は10日前後を目安にしていただいています。
メーカー修理の見積は約8万円でした
お客様がメーカー(NEC)に修理を相談したところ、見積金額は約8万円。新しいエントリーモデルのパソコンが買えてしまう金額です。メーカー修理は純正部品を使い、保証もつくため安心感はあります。ただ、費用の大部分は部品代ではなく、メーカーの作業工賃・管理費・送料などが積み上がった結果です。
当店での修理費用は28,000円。メーカー見積の3分の1以下で対応できました。液晶パネル自体はIPS・フルHDと高価な部品でしたが、分解作業が比較的スムーズだった分、工賃を抑えられました。
「修理か買い替えか」の判断基準
液晶割れの修理をご検討の際、迷うのが「修理するか、買い替えるか」という判断です。目安として、修理費用がパソコンの現在の価値の半額を超えるようであれば、買い替えを検討したほうが合理的なケースが多いです。
今回のように比較的新しい高性能機であれば、28,000円の修理費を払って使い続ける価値は十分あります。一方、5年以上前の低スペック機であれば、同じ費用で新しいパソコンを検討するほうがいい場合もある。持ち込んでいただければ、状態を見た上で正直にお伝えします。
液晶割れ・画面が映らない・表示がおかしいなど、ノートパソコンの画面トラブルはパソコン本舗へご相談ください。


